今日は在来の浴室リフォームについて絶対にどこよりも詳しく紹介します。
在来の浴室はいろんな面で不満がありますね。ユニットバスにリフォームすることでほぼ100%解決できます。
また難しい業者の選び方や依頼の仕方や見積もりの注意点などもご紹介します。
もくじ
在来浴室の不満点

在来浴室の不満点は数多くあると思います。
- 浴室が寒い
- 洗い場が冷たい
- 浴室内の段差がある
- 浴槽のマタギが高くて怖い
- タイルの目地が掃除しにくい
- カビ・湿気がイヤ
在来浴室の場合、どうしても掃除や湿気などが気になります。換気扇をつけて窓を開けていても、いつまでたっても浴室が乾かない。
浴室は毎日使うものなので、換気がしっかりできていないと天井やタイルの隙間にカビが生えてきます。
浴室にカビが梅雨時期に多く発生するのは気温が関係しています。20度~25度。湿度65%以上と言われています。そうです、浴室はカビにとって最適な空間なのです。
カビは人体にも悪影響を与えます。
在来浴室は清潔に保つのがとても大変な空間です。
在来浴室のリフォームの方法
在来浴室のリフォームの方法は大きく分けて3つあります。
- タイル貼り換え
- パネルを貼る
- ユニットバスに
上記3つを紹介します。
在来浴室のタイルの貼り換え
在来浴室の壁と床は基本的にタイルで作られています。天井はバスリブと言って、白色やアイボリーなどの樹脂製の材料が使われています。
天井は一度めくって貼り換えすることができます。天井だけの場合は1日あれば簡単に施工できます。
壁や床の場合は、今のタイルの上から新しくタイルを貼ります。
タイルを剥がして貼らないの?と思う方がいますが、剥がさないほうがメリットがあります。
- 剥がす作業費が無くせる
- 廃材費が安くなる
- 工期が短くなる
- 建物に負担を与えにくい
タイルを剥がすといろいろな面で費用に対する負担が大きくなります。少しでも安くする場合はそのまま上からタイルを貼ることをお勧めします。
タイルがよほどボロボロになっていて今にもはがれそうな場合は、剥がす方が良いです。安全面と今後の耐久年数を考えて。
在来浴室のパネルを貼る
この方法は他の方法と比べて、わりとお手軽な施工方法です。当社の記事でも何度か紹介している施工です。
参考記事:狭いお風呂リフォーム!戸建てからマンションまで快適な浴室にするための3つの方法
参考記事:マンションのお風呂リフォームの費用を抑えつつ信頼できる業者を探すには
パネルはアイカ工業のお風呂用のパネルを使用します。アイカ工業にはお風呂用とそうでないパネルがあります。お風呂用のパネルは少し割高になっていますが、ここはお風呂用を選んでください。
費用をおさえてお風呂用ではないパネルを使ってしまうと、後々パネルが剥がれたり水が隙間に入り込んだりして見えない箇所にカビが生える恐れがあります。
費用を安く特別価格です、と説明する業者は詳しい説明をせずに安易に安いパネルを使用するので注意が必要です。
パネルの施工の費用は30万円前後でできる場合が多いですが、浴槽の交換や洗い場もきれいにするとやはり60万円ほど必要になります。

在来浴室をユニットバスにリフォーム
一番人気があるのがやはりユニットバスにリフォームですね。ユニットバスにリフォームするときは壁や天井、洗い場などすべて解体します。
解体する理由は在来浴室の場合サイズが少し小さいので、既製品のユニットバスが設置できるスペースを確保するためです。それに解体することで、建物の腐食や配管の交換も行えるので、出来るだけ解体するようにしましょう。
しかし、ここで注意が必要です。解体してからでないとわからないことがある場合は「追加費用」が発生する場合があることです。解体時に起こりうる内容をまとめました。
- 柱の腐食
- 白アリ
- 水漏れ&雨漏り
- 脱衣所の床の腐食
上記4点が在来浴室でよくあるパターンです。次に追加費用を対する注意点を紹介します。
在来浴室の追加費用の注意点
皆さんも一番気になるのがやはり費用ですね。最初は安く見積もりを作ってもらったが、いざ工事が進むにつれて「追加費用が発生」して結局高くついた。なんてことも頻繁に聞きます。
追加費用が発生しやすいのはやはり、過度の相見積もりが原因ですね。
「複数のリフォーム会社に見積もりを作ってもらい、安く済ませましょう。」と書いているサイトがありますね。
アレはリフォーム紹介サイトでお客様にリフォーム会社を紹介することでリフォーム会社から報酬をもらっているので、できるだけ多くのリフォーム会社を紹介したいのです。
比べ合って費用も過剰に安くするために追加費用の有無を説明しない場合もあります。
安いからと言って依頼する前に追加費用の事もしっかり確認しておいてください。
当社の場合は水回りリフォーム専門なので、見積もり段階で起こりうる追加工事・追加費用もすべて記載します。
その結果安心して皆様に安心して在来浴室リフォームを行っていただいています。
在来浴室からユニットバスを勧める理由
在来浴室をユニットバスに勧めるのには実は大きな理由があります。
それは在来浴室は寒くて浴槽のマタギが高い事が関係してきます。
あなたも浴室でヒヤッとする危険な思いをしたことがないでしょうか?そうです。
在来の浴室の事故はとても多いのです。
浴室での死亡事故は年間1万人~2万人です。驚くかもしれませんが交通事故よりも浴室での事故の方が多いのです。
そしてその大半が60歳以上の高齢者です。
別の記事でも紹介していますが死亡事故の原因は、在来工法の浴室の不満の部分に大きく関係します。
参考記事:お風呂寒い!効果抜群 、冬場のヒヤッを3日で快適な温かいお風呂にする方法
- 浴室が寒い
- 浴槽のマタギが高い
上位2点が危険なポイントです。
在来浴室は寒い
お風呂の事故で多いのは「ヒートショック」です。
冬場の寒い時期にお風呂に入ると心臓や血管に大きな負担がかかり、脳梗塞になる可能性が高くなります。寒い脱衣所、浴室から急に温度の高いお湯に入ることで発生します。
在来浴室の浴槽のマタギが高い
浴槽のマタギが高いのも危険なポイントです。浴槽の高低差があるため転倒の恐れや浴槽内でおぼれる事故も発生しています。
また洗い場も滑りやすいためとても危険です。
在来浴室をユニットバスにすることで危険な箇所を改善できるように対策をとる
ユニットバスにすることで完璧に改善することは難しいですが、対策は取る方が良いです。
ユニットバスにはいろいろな機能や性能があります。それらを上手に使って浴室リフォームをキレイにするだけじゃなく、安全で使いやすいお風呂にすることができます。
寒い ヒートショック対策

ユニットバスのオプションには保温材を使用する機能もあります。
これはユニットバスのあらゆる箇所を保温材を貼ることで、浴室内の暖か温度が外に逃げないようにしています。壁、天井、床、浴槽のまわりも保温されています。
浴槽にも保温されているので長時間温度が保てるメリットもあります。
浴槽のマタギを低く滑りにくい洗い場に

ユニットバスにする事で浴槽のまたぎを低くできます。通常の在来浴室の場合は53㎝ほどの高さがありますが、ユニットバスは42センチと約10センチほど低くなります。
また洗い場も特殊な溝の構造になっているため、水はけがよく滑りにくくなっています。
在来浴室とマンション浴室の施工費の違い
マンションのお風呂のリフォーム工事と在来の工事の大きなちがいは施工費です。
前回の記事でマンションのお風呂の施工費は18万円と紹介しましたが、在来浴室の場合少し割高になります。
在来の場合通常の施工と違いタイルを解体する費用が含まれるので、時間とタイルの処分費などが含まれます。違いを見積書に記入しました。
マンションリフォームの場合


在来浴室の場合


在来浴室のユニットバスの工事期間
在来浴室からユニットバスにリフォームする期間は少し日数がかかります。先ほど紹介したタイルや土間を解体する工事があります。
そして大事な工事が土間のコンクリート補強です。在来浴室の洗い場を解体すると土になっています。

この土のままではユニットバスを設置できないので、強度のあるコンクリート(モルタル)で固めます。コンクリートは固まるまで1日は必ず必要です。
費用を安く済ませる業者は固まる前にユニットバスを設置するので十分注意してください。ユニットバスを設置してしまうと、中の状態は確認できなくなるので打ち合わせの段階で確認してください。
床にコンクリートにするのはユニットバスの重さに耐えれる床にする必要があります。ユニットバスにお湯をはり、人が入れば当然、何百キロの重さになります。

在来浴室のユニットバスの工程
- 解体工事 配管工事
- 土間コンクリート
- 土間養生期間(乾かす)
- ユニットバス組み立て 配管工事
- お風呂入り口額縁工事
マンションのユニットバスより少し工程が長いです。マンションの場合は1日もしくは2日間ですが、在来浴室の場合は3日~4日間は必要になります。
在来浴室のユニットバスの種類
ユニットバスの種類で費用も変動します。一般的にグレードです。良いオプションを付ければ費用も高額になりますが反対に、こだわりがなければ安い費用でリフォームできます。
ユニットバスにはマンション用と戸建て用があります。しかし、マンション用のユニットバスも戸建に設置できます。
マンション用ユニットバス
リクシルのリノビオフィットは商品定価も比較的安くリーズナブルな価格で浴室リフォームができます。しかしメリットデメリットがあるので、詳しく紹介します。

メリット
- 費用が安い
- 浴槽のマタギが低い
- バリアフリー設計
デメリット
- 寒さ対策ができない
- 滑りにくさが対策できない
メリットはやはり安くリフォームできることですね。商品や性能に特別にこだわりがなければ、リクシル リノビオフィットで十分問題なく使用できます。
ただデメリットの部分で寒さ対策が十分ではないので、オプションで暖房機を設置するのも一つの方法です。
ユニットバス本体のグレード下げてオプションを厳選する
ユニットバス本体のグレードを下げてその分オプションを限定して付けることで、安くて良い機能だけを設置できます。暖房機は追加費用で9万円ほどです。
戸建て用ユニットバス
戸建て用ユニットバスはサイズが豊富です。比較的大きなサイズがメインになります。基本的な標準価格は80万円~100万円になります。
リクシルのアライズやTOTOのサザナなどが代表的な商品になります。こだわりがなく予算的にも抑えたい方はリクシルのアライズにすることをお勧めします。

在来浴室リフォームの業者選びの仕方
在来浴室リフォームは水回り専門業者に依頼することをお勧めします。
普段の生活の中で一番使用頻度の高い箇所が水回りです。水回りのリフォームは完成後に大きなトラブルが起こります。それは「水漏れ」です。
見た目はきれいに仕上がっていても、肝心の配管の接続や排水管の勾配の調整などは目で見てもわからない箇所になります。十分知識のある業者を選びましょう。
経験方な担当者に依頼すること
リフォームは担当者で仕上がりが変わります。経験の浅い担当者は在来浴室の解体をしてみないとわからない部分がイメージできないので、施工中に追加費用が発生なんてことも。
リフォーム紹介サイトの利用
最近人気のリフォーム紹介サイトですがお客様には無料と宣伝していますが、紹介業者からは紹介料をしっかり徴収しています。
またポータルサイト内の業者同士で必要以上の値段の下げ合いが発生するので、注意が必要です。
必要以上の値段の下げ合いが招く危険な事を紹介します。
- 業者の人件費を下げるので十分な施工ができない
- 工事予算がないので必要な工事ができない。
- 経験の浅い業者が安く引き受けるので仕上がりが疎かになる。
安すぎる業者は選ばない
物には限度があります。必要以上の値段の下げ合いは結果的にあなたに帰ってきます。見積もりを複数取ってその中から一番安い業者が一番良心的な業者とは限りません。しっかり判断しましょう。
在来浴室リフォームまとめ
在来浴室をユニットバスにリフォームするのはただきれいにするだけじゃなく、安全に入浴できるようにするためでもあります。
費用も大事ですが、安全も少し考慮してリフォームすると費用以上に得する場合もあります。
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