このお悩みを解消するのに、照明を改良したり増設したりすることや、LDKを全面リフォームしてキッチンの面積を広げたりすることはもちろん多いのですが、キッチンに窓を取り付けて解決するということも意外に多いです。
今回はそんなキッチンと窓の関係について詳しく解説していきたいと思います。
もくじ
キッチンにリフォームで窓を取り付けて得られる効果とは?

リフォームでキッチンに窓をつけると、どのような効果を得られるのでしょうか?
キッチンに限らずですが、窓を付ける大きな理由は、
- ●光を取り入れる
- ●閉塞感を緩和する
- ●換気に使える
の3つです。
キッチンの窓から光を取り入れる採光
キッチンが暗いという時に有効なのが、光を取り入れるという窓の効果です。自然光を取り入れることで、キッチンは見違えるほど明るくなります。
採光が目的であればそれほど大きな窓は必要なく、天井に近い部分に横長の窓を取り付けたり、天窓(トップライト)を採用したりすれば、十分な場合も多いです。
「キッチンに立つのは夕方以降だから、あんまり意味がない」と思われる方も多いと思いますが、自宅の周辺状況にもよっては、夜でもある程度の採光効果はあります。
キッチンに窓を取り入れれば開放感が増す
キッチンが狭いと感じている時に有効なのが、閉塞感を和らげるという効果です。キッチンは十分な広さがあるのに狭く感じている場合には、特に有効な手段と言えます。
もちろん物理的にキッチンが狭く、キッチンスペースを広げることができない状況でも、窓を付けるだけで「狭い」と感じる部分は少なくなります。
キッチンのスペース自体は変わらないので狭さは同じなのですが、窓を付けると開放感が増すので、リフォーム前とリフォーム後ではキッチンの広さに対する印象は大きく変わります。また、出窓を取り付けることができるなら、少しはスペースが広く使えるでしょう。
キッチンの閉塞感を和らげる、開放感を増すことが目的であれば、あまり小さな窓では意味がありません。
具体的にどれくらいのサイズが良いかは後述しますが、目線の高さに窓があった方がより開放感を得られるというのがポイントになります。
またリフォームで窓の新設が難しいようなら、窓のある場所にキッチンを移動するというのもひとつの方法です。
家の間取りによってはLDKの面積を増やすことも難しいので、LDKの間取りだけを変更してキッチンの閉塞感和らげるという手段になります。
これも後で詳しく説明しています。
キッチンの換気に窓は最適
暗いや狭いとは関係ありませんが、リフォームでキッチンに窓を付けるメリットとして換気に使えるというのは大きなポイントです。
基本的にキッチンの換気は換気扇で行いますが、これは調理中の煙や臭いを排気しているだけで換気ではありません。キッチン自体の空気の入れ替えは行われていないということです。
空気を入れ替えるためには、排気だけでなく給気も重要です。これは、通り道を作らないと空気は動いてくれないという法則が関係しています。
「空気の入れ替えはしなくて大丈夫、排気で十分」と思っていても、給気をした方が排気の精度があがるので、給気の為に窓を取り付けるというのは効果的なのです。
もちろん、近年では給気口という窓の開閉がなくても給気できるものも登場しています。
ただ、これは2003年以降の新築住宅(戸建て・マンションとも)に義務付けられた24時間換気の為のもので、大きくキッチンの空気を入れ替える機能はありません。
また、取り付ける場所によってはほとんど意味を成さない場合もあるので、空気の通り道を作るために小さな窓をリフォームで増設するというご家庭も多いです。
もし「キッチンの空気がこもりがち」と思われているなら、思い切って窓を取り付けてみるのもひとつの手です。
どんなキッチンに窓は必要なのか

キッチンに窓があることで解決する問題は多いですが、では実際にどのようなキッチンに窓は必要なのでしょうか?
ひとつは、キッチンで作業する際に壁を向いてしまう壁付きのキッチンです。このキッチンはどうしても暗くなってしまいがちで孤独感が強く、十分なスペースがあってもキッチンを狭いと感じてしまう場合があります。
これは壁付けのキッチンは天井から部屋を照らす光を背にして作業するからで、手元の明かりを増設しても、どうしても自分自身が影を落としている感覚は(明確に意識はしていなくても)消えません。
また、常に壁と向き合って作業をしているので、後ろにどれだけスペースがあったとしても孤独を感じる場合も多いのです。もちろん、このことによって集中力が増すという方もいらっしゃいますが、割合としては少ないでしょう。
壁に向かってのみではなくリビング側に向いて作業することもあるⅱ型キッチン(セパレートキッチン)なら、壁付けのキッチンであっても閉塞感を感じることは少ないでしょうが、I型キッチンのように、キッチンの全ての部分が壁に接しているなら、窓を設けた方がいいと思います。
対面キッチンに窓は必要か

では、対面キッチンの場合はどうでしょうか?
対面キッチンにはオープンタイプとセミオープンタイプがあり、セミオープンタイプは独立キッチンのような感覚になることも多く、暗いと感じたり(実際に暗いキッチンもあります)閉塞感を感じたりする場合も多いです。
であれば、窓を増設して開放感を増した方がとなるのですが、対面キッチンで窓を取り付けるとすれば背面か側面。背面に窓を付けると光を背に作業することになるので、手元を暗く感じてしまう可能性があります。また背面に窓があると、背後に視線を感じて集中できないという方もいらっしゃいます。
対面キッチンに窓を付けるなら側面ということになりますが、側面に取り付けられる窓は縦に長い細長いものになりますので、閉塞感を和らげるという効果はあまりありません。
対面キッチンの暗さや閉塞感を改善するには、窓よりもオープンキッチンにリフォームする方が効果的と言えるでしょう。
参考記事:【対面キッチンに窓】を付けたい!方法とメリットを大公開
キッチンに窓を付ける上での注意点
キッチンに窓を付けることは、様々な問題を解決するのに効果的ですが、注意すべき点も多いです。具体的には、
- ●窓の向こうに何があるか
- ●窓の機能と目隠しのバランス
- ●室温と結露
といったことには十分な注意が必要です。
キッチンに窓を増設した先に見える景色は?

キッチンに窓を増設したものの、カーテンとブラインドを閉めて全く機能していない…なんていうお話もちょくちょく聞いたりします。
これは「ここに窓を設置すると何が見えるのか、誰に見られるのか」を、しっかりと考えていなかったからに他なりません。
通りに面しているのであれば道行く人の視線が気になりますし、2階だから大丈夫と思っても、お隣さんの窓と向かい合わせになればお互いの視線が気になってしまいます。
窓の向こうは高い壁(隣の家など)で光は殆ど入ってこず、開放感も全くないということもあります。
非常に基本的な話で、そんなことは言われなくても分かっているという方も多いと思いますが、予期せぬことで窓を付けたことを後悔することもあります。
目線以上の目隠しもあって採光もばっちり、でもその家の方は動物嫌いで、窓から目に入ってくる猫や鳥が鬱陶しくてキッチンに立つのが嫌になったという話もあります。
夜には車のライトや街頭がないと真っ暗で窓の意味がなかったりしますが、逆にありすぎると眩しいなんてことにも成りかねません。
窓を増設する際には、周囲の環境に細心の注意を払うべきでしょう。
キッチンの窓と目隠しのバランス

キッチンに、というよりは窓を増設する際に気をつけたいのが目隠しのバランスです。
窓から見える外の風景が開放感を増し、窓から取り入れる光で明るさを確保しているのですが、前述したように、通りに面している場所に窓を付けるなら人通りの視線が気になってしまいます。
そこで、取り付けるのが目隠しの機能です。窓に目隠しシートを貼ったり、格子状の柵を設けたり、もともとのガラスをすりガラスにしたりとするわけですが、この目隠しが窓の機能を損なうということもあるので、設置する際には注意が必要です。
窓を増設する目的が採光であれば、過度な目隠しでない限り十分な機能を維持できると考えていいでしょう。目隠しシートを貼ったり、すりガラスを採用したりすれば、光を取り入れながら外から中が見えないように出来ますし、同時に中から外が見えないようにもなります。
ただ、この時に気をつけなければならないのが換気の際には目隠し機能はなくなるということです。これは割と見落としがちな点なのですが、窓のガラス自体が目隠しの機能を持っているので、当然ながら窓を開ければ中は丸見えになってしまいます。
先に換気の重要性は少しお話しましたが、キッチンでは窓を開けることも視野に入れた設計は大切です。ですので、窓の目隠しをするのであれば、目隠し用の可動ルーパーを取り付けるのが良いでしょう。
これは簡単に言うとアルミ製のブラインドだと思ってもらえばいいと思います。羽の角度を自在に調節できるので、45度くらいに調節すれば目隠しをしたまま窓を開けて換気をすることが出来ます。また、完全に閉めてしまえば雨戸の代わりになりますので、台風や防犯の対策としても効果的です。
しかし、光を取り入れる際には少し邪魔になりますし、多く光を取り入れたいときは目隠しの機能を果たせません。ですので、キッチンの窓を増設する際は、ガラスに目隠しを施しつつ目隠し用の可動ルーパーを取り付けるのがベストと言えるでしょう。
採光が目的の場合はこれでよいのですが、窓を付ける目的が開放感を得る為であれば目隠しは大きな障害となります。外が見えなくても多少の開放感を窓はもたらしますが、やはり効果は薄いと言わざるを得ません。
家の外の広々とした空間と繋がっていると感じることで、窓からの開放感を得ることができるからです。
開放感を得ながら目隠しも作るとなると、窓から2メートルほど離れたところに植物を植えることが最適ですが、それが出来る状況というのもなかなかないでしょう。
対策としては、目線の高さより上に窓を付けるというのが一番なのかもしれません。閉塞感を和らげるには、目線の高さに窓があることが一番なのですが、外の見えない窓を目線の高さに設置するよりは効果が期待できると思います。
窓をつけると室温と結露に注意が必要

窓をひとつ増やすと、それだけ室温の調整が難しくなるということは知っておいた方がいいでしょう。
温度は必ず高いところから低いところへ移動します。家で考えると、夏場は外の暑い気温が冷房で冷やした室内へ入ってくる、冬場は暖房で温めた室内の気温が寒い外気へ逃げていくという事になります。
この、熱が入ってきたり逃げていったりする最大の箇所が窓なのです。
壁や天井などは厚みがあり、近年では断熱材が敷き詰められていることも多いので、そこまで熱の出入りは頻繁ではありません。
ですが、もし増設したのがガラス1枚の窓だった場合、熱の出入りは自由だと考えてもらってもいいでしょう。
LDKにキッチンがあるといっても冷房や暖房からは遠いことが多く、そのような場所に熱が入ってきたり出て行ったりする出入り口があっては大変です。
現状で「キッチンが暑い」「キッチンが寒い」と思われているなら、窓の増設はそれを助長する危険性があります。
ただ、窓の中には断熱性に優れたものも多く存在します。二重ガラスのものや樹脂製サッシの窓など、窓からの熱の出入りを最小限に留めてくれるアイテムを選ぶことは非常に重要です。
また、キッチンでは煮炊きをするので空気中の水分はどうしても多くなってしまいます。湿度が高くなると結露も出やすくなるので、キッチンの窓には結露への対策もしっかりと考えた方がいいでしょう。
キッチンに窓を増設する工事の内容と注意点

窓を増設するリフォーム工事の手順を簡単に説明すると、
- 壁に穴を開ける
- 窓周りの補強
- 窓の設置
- 外壁・内壁の補修
このようになります。もし増設する箇所が2階以上であれば、さらに足場を組む工程が追加されます。
全ての壁に穴を開けられる訳ではない

工程の中で特に注意するべきなのは、壁に穴を開けるというところです。
まず、家の全ての壁に穴を開けられるわけではありません。戸建て住宅の場合、多くは木造で壁の中には柱が埋まっています。この柱に被る部分は、窓にすることができないと考えて下さい。
また壁の中には、柱と柱の間を斜めにつなぐ筋交い(すじかい)と呼ばれる補強材が入っていることもあります。この筋交いを取り払ってしまうと家の耐久性や耐震性が弱くなってしまうので、筋交いがある部分にも窓は作れません。
どこに柱があって、どこに筋交いがあるかを部屋の中から判別するのは難しいですが、専用の道具を使えばすぐに確認できますので、現場調査を依頼してみて下さい。先に知りたいという方は「下地探し」で検索してもらえれば、簡単なものなら割と安価で手に入ります。
窓の増設をきっかけに外壁の全体的な補修が必要になるケースも
家の中の壁は石膏ボードやベニヤ板などの、加工が簡単な素材で出来ていることが多いので、それほど難しい工事にはなりません。ですが、外壁は素材によっては非常に工事が難しい場合があります。
モルタル塗りの外壁であれば比較的工事はスムーズで、サイディングの外壁も工事は可能です。
ただし、外壁の傷み具合によっては、穴を開けたことで外壁に亀裂が入ったりする場合もあります。窓の増設工事に留まらず、外壁の大幅な補修工事が必要となるケースもあるので注意して下さい。
また、外壁がALC板という軽量気泡コンクリートだった場合は増設が難しいですし、戸建ての住宅でも鉄筋コンクリート(RC構造)の場合は窓を増設することが出来ません。
これは鉄筋コンクリートの加工は難しく、壁のどの部分に穴を開けても強度が著しく低下してしまう為です。
住宅の中には1階部分が鉄筋コンクリートで、2階より上が木造という作りのものもあります。こういった住宅では、1階部分は窓の増設ができず2階より上は可能ということになります。
他にもいろいろな外壁の種類があり、見分けをつけるのはなかなか難しいところですので、「加工できる外壁かどうか」は実際に現場を見て判断させて下さい。
マンションに窓は増設できない
それと、マンションにリフォームで窓を増設することは出来ません。
これはマンションが鉄筋コンクリート造ということだけでなく、分譲マンションでも壁は共用部分であり、部屋の持ち主が勝手に壁を加工することは出来ないからです。
仮にマンションの管理組合から工事の許可が下りたとしても、耐久性確認の為の構造計算が必要であり、建築確認申請費用も掛かります。高層階になると、仮設足場の設置費用だけで相当な額が必要になるので、現実的とは言えません。
キッチンに窓を増設する費用

戸建ての木造住宅のキッチンにリフォームで窓を増設する場合、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか?
当然ではありますが、取り付ける窓のサイズやグレードによって費用は大きく変わります。
また、前述している足場や外壁補修の費用が発生する場合もあるので、工事費も現場毎で大きく異なると言わざるを得ません。
窓の商品価格としては、アルミサッシなら一般的なサイズ(1700mm×1200mm程度のもの)で2万円~4万円くらいが相場かと思います。ここに2重ガラスやLow-Eガラスなどのグレードを上げていくと10万円ほどになる場合もあります。
工事費はイレギュラーがなかったとしても、20万円くらいは見ておいた方がいいかと思います。
キッチンに増設する窓の高さや横の長さは?
ではキッチンに増設する窓のサイズは、どれくらいがちょうどいいのでしょうか?これは、窓を増設する目的によって異なると思います。
キッチンを明るくするための採光が目的であれば、それほど大きな窓でなくても効果は期待できます。例えば細長い窓(1500mm×500mm程度)を横に取り付ければ、明かりはかなり取り入れられます。
もし、前述の柱や筋交いの問題で横に取り付けることができなければ縦に取り付けてもよいでしょう。ただし、縦長だと取り付ける場所によっては効果がないこともあるので、十分な検討は必要です。
縦長が難しければ、小さな窓(600mm×500mm程度)を幾つか取り付けるのもひとつの手段です。柱や筋交いを上手く避けてたくさん設置することも不可能ではありません。
ただ、設置位置の高さや間隔が揃わないこともあるので、内装や家具の配置には工夫が必要です。
開放感が欲しい時は窓がある場所へキッチンを移動
採光が目的であれば小さい窓を連ねても良いのですが、開放感を得たい時は小さい窓という訳にはいきません。少なくもと一般的なサイズ(1700mm×1200mm程度)のものは必要になるでしょう。
しかし壁の中の柱や筋交いの問題があって、このサイズの窓を増設できるかどうかは難しいところでもあります。そんな時は、キッチンを窓のある場所へ移動させるというリフォームをするのも選択肢の一つです。
「キッチンを移動させるなら窓を考えなくても広くできるのでは?」と思われるかもしれませんが、LDKの面積を変えない限りキッチンの大きさは変わりません。
隣の部屋と繋げてLDKを広くしたり、同じ面積でもリビング・ダイニング部分を狭くしたりするなら話は別ですが、基本的にはキッチンを移動させても広さは変わらないのです。
対面式のオープンキッチンにすれば閉塞感はなくなりますが、これもリビング・ダイニングを狭くしないと実現しないので、そうしたくない・そうは出来ないなら窓があるところに壁付けのキッチンを移動させるという方法は有効ということです。
窓を新設するのは柱や筋交いの問題があって難しいですが、今ある窓を大きなものに替えることは比較的できる可能性が高いです。また、出窓に変更することが出来ればキッチンの有効スペースを少し増やすこともできます。
参考記事:【システムキッチンを移動】ズバッ!と費用も公開しています!!
キッチンに取り付ける窓のメーカー
キッチンに取り付ける窓…というよりは家全体の窓がそうなのですが、YKK AP、LIXIL、三協アルミが三大メーカーであり、どのメーカーを選んでも大きな間違いは無いと思います。
どのメーカーが安くてどのメーカーの性能が良いかというのは、殆どないと言っていいでしょう。細かい話をすれば差はありますし各メーカーにしかない商品などもありますが、キッチンに取り付ける窓と限定すれば、大きな違いは無いと言えます。
もちろん「このメーカーが良い」というご希望があれば、それに沿うようには致します。
カタログもありますが、外観などにこだわりのある方は3社ともショールームがありますので、実物を見てからご注文いただくことも可能です(全ての商品をショールームに置いているわけではありません)。
キッチンの窓をおしゃれに見せる方法

キッチンにリフォームで窓を増設したなら、やっぱりオシャレで雰囲気のある感じにしたいと思うのは当然なところ。
そこで、最後にキッチンの窓を使ってお洒落な空間を演出する方法を、少しご紹介しようと思います。
キッチンの窓を収納にしてしまう
キッチン窓の窓枠を使って、窓の部分を収納にしてしまうという方法です。
調味料やマグカップなど何を置くかというセンスが問われるところではありますが、「キッチンの窓がお洒落!」という印象が強くなることは間違いありません。
ふだん使うものを並べておくのは手間で手入れも大変ですが、ここに置くものはインテリアと割り切ってしまえば、実用性を無視して買い揃えることもできます。
また乱雑に置いてはいけませんが、枠さえしっかりとしていれば「それなりに見栄えのする形」にはなるので、意外と簡単な部類のアレンジになると思います。
窓枠にぴったりサイズの収納棚を作るのは大変ですが、窓枠の増設時であれば一緒にオーダーしていただくことも可能です。
ただ、リフォームで窓を増設した目的が「閉塞感を和らげる」であれば、この方法はあまりオススメしないです。せっかく窓を増設して得た開放的な視野が、窓枠に飾られた食器類などで埋めてしまっては元も子もありません。
採光に関しては完全に遮るものではないので、光を取り入れることは可能です。それでも置き過ぎには注意したいところではあります。
キッチンの窓にフライパンを飾る

窓枠に収納棚を作るのではなく、窓に掛かるようにフライパンを吊り下げるというのもなかなかオシャレです。
窓枠と窓枠を渡すように吊り下げるバーを設置し、フックでフライパンを吊り下げるというものなのですが、これだけで意外にお洒落な雰囲気を作ることができます。
ただフライパン形状、柄の部分の模様や色、大きさなどバランスが悪いと良い感じには見えず、吊るして収納しているだけという印象になります。
また、キッチン全体の雰囲気とも合わせないと成立しないのも難点です。そういった意味では、ちょっと上級者向けのやり方と言えるでしょう。
しかし、フライパンで窓をオシャレにアレンジできれば、すごく素敵なスペースに変わることは間違いありませんので、トライしてみる価値はあると思います。
これを実践する上で気をつけなければいけないのは、フライパンを吊るす棒の強度です。
耐荷重がどれくらい必要かを計算して、それに合わせた補強なども必要でしょう。こちらも窓の増設時に依頼すれば安心して使用することができます。
また窓枠の収納ほどではありませんが、視界を遮りますし影を作ることもあります。何の目的で窓を増設したのか、その理由とのバランスを考えて実践してみて下さい。
キッチンの窓にお洒落なカーテンや目隠しシートを
キッチンの窓をオシャレにする最も簡単な方法は、お洒落な目隠しシートを貼ることではないでしょうか。
キッチンに窓を増設した理由が閉塞感の緩和であればオススメできませんが、窓の目隠しシートには色々な種類があり、モザイク柄のものやステンドガラス風のもの、アンティーク風から和柄まで幅広い模様や色使いの目隠しシートが存在します。
キッチンの雰囲気に合わせるということは必要ですが、基本的には自分の気に入った目隠しシートを貼るだけでお洒落な窓が演出できます。
柱や筋交いの関係で小さな窓しか設置できず、高さや間隔が合わなかった時、その不揃いを逆手にとって目隠しシートでオシャレに見せることも可能でしょう。
参考記事:キッチンの棚をおしゃれに見せる!デキる主婦は実践済み&注意点
キッチンに窓を付けるという選択肢はあり!

キッチンにリフォームで窓を付けるにはいろいろと注意しないといけない事も多いですが、窓を増設することで解決することも多いです。
柱や筋交いの問題で窓を増設できない場合もありますが、キッチンを窓の方へ移動させるということも出来ますので、ぜひ検討してみてください。
窓のある素敵なキッチンライフをリフォームで一緒に作ってみましょう。
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